「よーし、よしよし」
動物たちにそんな声をかけ、命懸けで愛情を注ぐ姿が話題となったムツゴロウさん。
テレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』が2001年3月に終了して以降、次第にテレビで見かけることがなくなりました。
「ムツゴロウさん、いまは何をやってるんだろう?まだまだ元気なのかな?」
今回はそんな疑問を解決するため、現在のムツゴロウさんの活動や生活を調査しました。
目次
【ムツゴロウ】2020年にYouTubeを開設!現在も運営中
ムツゴロウさんは現在86歳というお歳ですが、ご健在です。
なんと2020年6月には、YouTuberデビューを果たしていました!
動画の再生時間は平均5分〜10数分と短いため、さくっと観れますね。
YouTubeチャンネル『ムツゴロウの656』では、動物に関するちょっとした観察や発見はもちろんのこと、ムツゴロウさんの経験や考え方にも触れられます。
観るだけで勉強になりそうです!
動物好きのお子さんがいる場合は、一緒に観ることで、親子そろって新しい発見を楽しめるかもしれません。
しかしなぜ、今のお歳でYouTubeを始めたのでしょうか?
新しいことを始めるためには、けっこうなバイタリティが必要ですよね。
その活力がどうして生まれたのか調べたところ、驚きの事実が分かりました。
YouTubeチャンネル開設のきっかけは、「死」
ムツゴロウさんがYouTubeを始めたのは、「死」について考えることが増えたことに起因します。
年を取るのは辛いもので、何ひとつ自分の思った通りにはできなくなるんです。最近は「僕が死んだら」とか平気で言ってしまって、心が弱くなったのかもしれません。でもあの世に行く前に、僕の経験したことを全部話しておきたい気持ちが強くて、それでYouTubeもはじめたし、絵を描いたりこうしてお話ししたりしてるんです。
引用元:文春オンライン
若い頃はそういったことを口にしないよう我慢していましたが、歳には勝てず、色々とままならないようです。
これだけでは、ショッキングかつネガティブな印象になりそうですが…
ムツゴロウさんは、そんな変化を悲観してばかりではありません。
生きている間に、ご自身の経験を伝えたい、というお気持ちが強いようです。
辛く感じることが増えつつも、感じ方が変わったからこそ新しいことにチャレンジする、という姿が素敵ですね!
ちなみに紹介したチャンネルには、チャンネル名に合わせて『656回』の動画を投稿する予定のようです。
週1回ずつ動画をアップすると考えても、最短で12年ちょっとはかかります。
これからが楽しみなチャンネルですので、今後も元気な姿で活躍してほしいですね。
【2021現在】ムツゴロウは北海道で余生を満喫
ムツゴロウさんは現在、北海道に居を構えています。
こだわりのログハウスで悠々自適に、家族と生活しているようです。
夫婦そろって、朗らかで可愛い笑顔ですね。
昔は世界を飛び回り、命懸けで動物と触れ合っていましたが、今はさすがにそのような生活はしていません。
実はムツゴロウさんは、82歳で心筋梗塞を発症し、生死の境をさまよったことがあります。
日常生活は送れていますが、年齢的にも身体的にも無理はできないのでしょう。
これからは、のどかな北海道で残りの人生を満喫するようです。
【2021現在】ムツゴロウは今でも動物が好きだが…
ムツゴロウさんは、今でも動物が好きです。
けれど今現在、一緒に暮らしている動物は、大型犬1頭と猫1匹です。
その背景には、愛情を注ぐ距離感が「命懸けの無茶なもの」ではなく、「程よく楽しめるもの」に変化したことがあります。
加えて「体力的に自分が生きるだけでも精一杯」という面もあるようです。
昔の全身全霊な姿を覚えている人の中には、少し寂しく感じる人もいるかもしれませんね。
しかし、ムツゴロウさんが今も楽しく動物と触れあえているなら、何よりではないでしょうか。
また意外なことに、ムツゴロウさんは『動物番組』は一切観ません。
なんでも一般的な『動物番組』は、ご自分の理想とは合わないとのことです…
動物と接する機会こそ減ったものの、本質的な動物への愛情や敬意に変化なし、ということでしょう!
【ムツゴロウ】東京都の動物園は2007年に閉園
ところで、『ムツゴロウ動物王国』という、そのものズバリな名前の動物園はご存知でしょうか?
はじめは北海道で開園し運営されていましたが、運営会社からの提案により、東京都に移転しました。
しかし、移転後は思うように客足が伸びず…移転後わずか2年ほどで閉園することになりました。
ここで衝撃的なのは、ムツゴロウさんは閉園が原因で、3億円の借金を抱えたことがあったということです!
「3億なんて、そんな大金…」
誰が聞いても、気が遠くなる金額ですよね。
ご本人も「追い剥ぎにあったような気分」と明かしています。
というのも、ムツゴロウさんは『ムツゴロウ動物王国』の経営に関与しておらず、グッズ代などは一銭たりとも入っていなかったようです。
結局、執筆や講演活動で稼ぎ、およそ8年かけて借金を完済しました。
運営会社に思うところはあったかもしれませんが、恨んでもお金は戻ってこない、と割り切ったようです。
寛容で潔く、前向きな姿勢には、ただただ脱帽です。
【2021現在】ムツゴロウは北海道の動物園を現在も縮小運営中
東京の『ムツゴロウ動物王国』は閉園しましたが、北海道の『ムツゴロウ動物王国』は現在も運営中です。
東京が閉園した後、改めて北海道の方を開園したようです。
最盛期に比べると規模は縮小していますが、『ムツ牧場』という牧場として、乗馬体験を提供しています。
ムツゴロウさんが直接運営しているというより、主にご家族やスタッフさんたちが運営に携わっているということです。
体力の問題もあって、表舞台からはどんどん遠ざかっているのでしょう。
ただ、運が良ければ、ムツゴロウさんご本人をお目にかかることもあります。
ムツ牧場の馬はみんな人懐こく、また、一般的な乗馬体験とは一味違う経験もできるということです。
春夏秋冬でそれぞれ風情のある景色を楽しめるため、一度は行ってみたいですね!
【ムツゴロウ】プロフィール
名前:畑 正憲(はた まさのり)
生年月日:1935年4月17日
出身地:福岡県福岡市
血液型:A型
活動内容:作家・エッセイスト・ナチュラリスト・動物研究家・プロ雀士
最終学歴:東京大学理学部
なんとムツゴロウさんは、東京大学出身でした!
活動内容から多才な人だと分かりますが、特に「プロ雀士」というのは意外な一面ですね。
なんでも根っからのギャンブラー気質で、「命懸けの瞬間」が好きなようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これからもYouTubeや個展などの活動を通し、笑顔でご自身の経験を伝えていってほしいですね。
今後もご家族や関係者、動物に囲まれながら、ご健勝であられることをお祈りします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。