今大相撲で話題の阿炎(あび)関。
数年前に不祥事を起こし、引退寸前まで話が進んだことがあるようです。
今回はそんな阿炎関のヤバい不祥事エピソードと、改心して大活躍している現在についてご紹介します。
【阿炎】2022年に起こした不祥事とは?
引用元:日経新聞
力士としての実力を評価されながらも、やんちゃで知られていた小結の阿炎関。
引退寸前まで追い込まれた不祥事は、2020年の7月場所の途中に発覚しました。
2020年というと、新型コロナウイルス感染症が初めて流行した年で、一番混乱していた頃ですね。
引用元:中スポ
以下は、日刊スポーツからの引用です。
阿炎は不要不急の外出自粛が求められている中、同場所中にキャバクラに出入りしていることが発覚。
同委員会の事情聴取に対して「場所前と場所中に2回」と報告していた。しかし、実際は場所前から複数回出入りしており、同委員会はすでに調査済み。
また同席していた幕下以下の力士に、出入りした回数などについて口裏合わせを指示したという。
大相撲は同年3月場所を無観客で開催しましたが、5月場所は中止となっていました。
阿炎関が不祥事を起こした同年7月場所は、ようやく2500人の観客を入れることができ、なんとか少しづつ盛り上げていこうとしていた矢先だったのです。
その状況でキャバクラ通い&虚偽報告&口裏合わせはかなりヤバイですね。
【不祥事】阿炎に日本相撲協会が下した処分とは?
結果的に日本相撲協会はそんな阿炎関に大きな処分を下しました。
『出場停止3場所、5カ月50%の報酬減額という懲戒処分』
そこで大相撲といえば番付ですが、不祥事を起こした7月場所の時点では幕内の三役にあたる小結だった阿炎関。
引用元:Wikipedia
出場停止処分により、番付が一気に落ちてしまいます。
- 2019年7月場所 – 新小結
- 2020年11月場所 – 十両陥落
- 2021年1月場所 – 幕下陥落
以下はWikipediaからの引用です。
2021年1月場所で西十両11枚目から東幕下16枚目まで陥落し関取の地位を失った。
かつて1991年1月場所に東十両13枚目で0勝8敗7休、翌3月場所で東幕下21枚目まで陥落した騏乃嵐以来の、十両から幕下16枚目以下への陥落となる異例の下げ幅となった。
落ちるとこまで落ちてしまったという感じですね。
阿炎(相撲)の不詳事3選がヤバい!
引用元:日刊スポーツ
そんな阿炎関ですが、実はもっと過去にも不祥事を起こしていたことが判明。
キャバクラ騒動の詳細も含めてご紹介します。
- インスタ炎上騒動
- SNS研修で爆睡発言
- コロナ禍にキャバクラ通い
不祥事①いじめ?暴力?インスタ炎上騒動
引用元:Twitter
2019年11月3日、阿炎関と若元春(わかもとはる)関がアップしたインスタグラムの動画が話題になり、炎上しました。
その動画がこちらです。
阿炎と若元春のインスタストーリーが話題になってるようです。別部屋でも仲が良いのは良いと思うし切磋琢磨するのも素敵だと思う。ただSNSで関取が出さなくても良い動画かもと言う感想。 pic.twitter.com/uIV3oh8tLQ
— 森本洋平@すもちゃん| 動画制作 × AIツール (@sumo_wonderful) November 4, 2019
この動画は阿炎関がアップしたもので、映っているのは若元春関です。
口をガムテープで塞がれ、手足もぐるぐる巻きにされているこの状況は、時々ニュースで聞くようないじめや暴行などが脳裏をよぎってしまいます。
ただ実際は、普段から仲良しの若元春関とその他関係者で悪ふざけをして遊んでいた動画だったようですね。
2人は年齢も近いことから、お互いのインスタによく登場しており、仲良しは有名だったそう。
引用元:Twitter
しかし、Twitterで拡散されてしまったため騒動になり、削除する羽目に。
騒動を受けて、日本相撲協会は2人に対して口頭で厳重注意をし、2人は反省文を提出しました。
阿炎関は報道陣の取材に「自覚が足りなかった。変わっていきたい」と話したそうです。
ネット上では…
謹慎処分はなく直後の11月場所には出場しています。
しかし、2人のアカウントは削除され、さらに日本相撲協会は力士全員に対して個人的なSNSを禁止することにしました。
不祥事②発端の本人が…SNS研修で爆睡発言
引用元:Twitter
阿炎関と若元春関が起こした騒動を受けて、日本相撲協会は2020年2月4日、両国国技館(東京・両国)でSNS研修を開催。
協会の八角理事長(元横綱・北勝海)が「1人の過ちが協会全体に迷惑をかける」と、協会員に責任のある行動を求めたとも伝えられる今回の研修。
引用元:exciteニュース
八角理事長がこれほど力を入れており、一般社団法人日本刑事技術協会・森雅人理事が招かれました。
そして全協会員(力士・親方・行司)約900人に対してSNSの危険性などを講義されたそうです。
引用元:Twitter
当然張本人の阿炎関も参加したのですが、研修後の報道陣に対しての発言が物議を醸しました。
3カ月前に騒動を起こしたばかりの阿炎は研修終了後、報道陣に対し「爆睡していたので何も聞いていない」と冗談めかして発言したという。
引用元:exciteニュース
これを受けて、また日本相撲協会から呼び出された阿炎関。
また厳重注意を受けたそうです。
引用元:Twitter
日本相撲協会の芝田山広報部長によると
はっきり言って(阿炎)本人には大きな責任があると伝えたかった。それが子供じみた言動で…
ちょっと情けない。関取で成人しているのに。厳重注意だけじゃなく、教育をしないといけない。
引用元:日刊スポーツ
実際には研修中見回りなどがあったようで、寝ていたということはないとのこと。
普段からやんちゃキャラで知られる阿炎関からすると冗談のつもりだったようですが、言っていいことと悪いことの区別がつけられていないことがダメですね。
不祥事③コロナ禍にキャバクラ通いでとうとう謹慎処分!
引用元:Twitter
そして2020年、コロナで不要不急の外出自粛が求められていた7月場所の最中(7月25日)、キャバクラ通いが発覚して突然の休場を余儀なくされます。
その日は師匠の錣山親方が「阿炎が客と会食に出たため大事を取って休ませた」と公表し、謝罪していたようですね。
そして日刊スポーツによると、その日対戦する予定だった御嶽海関は突然の不戦勝となり…
土俵の時に(阿炎が)いなかったと付け人が言っていておかしいと思った
それから(休場を)知りました。理由は分からずでした
困惑していた御嶽海関に報道陣が理由を伝えると「そうなんですか」と目を丸くして驚いていたそうです。
引用元:Twitter
その後、芝田山広報部長は次のように明らかにしました。
会食と言われるけど接待を伴う店に行った。小池都知事が言う『夜の店』。スナックなのかラウンジなのかキャバクラなのか分からないが、夜の店。
自粛中に「夜の店」つまり「キャバクラ」などに行ったころが分かり、残念な気持ちになりますよね。
【阿炎】キャバクラ通いは2回!嘘の発言も!協会が下した処分は?
引用元:日刊スポーツ
そして、本人の申告を元にこの時点でわかっていた内容が以下の点です。
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錦戸部屋の極芯道関も同席
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時期と回数については、場所前と場所中の2回
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25日に阿炎が37度6分、もう一人の力士も37度以上の発熱
その後も協会の調査は続き、阿炎はいかなる処分も受け入れる旨の謝罪文と、引退届を提出しました。
最終的に協会の調査結果を踏まえて理事会で事実として認定された内容がこちら
- 2020年7月7日頃、同月17日、七月場所中の同月20日、24日の4回に渡って、夜の接待を伴なう『3密』状態の飲食店で飲食・遊興を繰り返した。
- 担当理事・コンプライアンス委員会からの調査を受けた際、「同月24日は行っていない」旨の嘘をついた。
- 同伴していた力士に対し、この内容の口裏合わせを働きかけた。
インスタ騒動から不祥事が度重なっていたこともあり、引退届を受理すべきといった意見もあったようですが、今回は未受理となりました。
その理由は、
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番付を一気に下げて、一からやり直させようとの意見があった
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協会内外で阿炎の現役続行を望む声が多かった
力士としての評価は高かったということですね。
そして、阿炎の処分は3場所出場停止・5ヵ月50%の減俸処分と決定し、その結果、番付は小結から一気に幕下まで陥落しました。
【阿炎】キャバクラ通いで処分!ネットの声は?
これについてネットの声は…
ネットの声でも、力士としての期待の方が大きいようですね!
また驚くことに、この騒動のひと月前の6月、阿炎は一般女性と結婚して第1子の長女も誕生していたのです。
しかし、この騒動を受けて協会からは住居を錣山部屋へ移す条件が付けられてしまいました。
つまり別居ということになります。
家族のためにも親方の元で本当に一からやり直せということですね。
【2022現在】阿炎は改心して大関候補まで!成績も
様々な不祥事を起こし、小結から幕下まで陥落してしまった阿炎関。
新婚の奥さんと生まれたばかりの愛娘から引き離され、錣山部屋で一からやり直しているはずですが、その後どうなっているのでしょうか。
【2021阿炎】快進撃が始まる
引用元:Twitter
2021年3月場所に出場停止が明けてやっと土俵復帰。
なんと7戦全勝で幕下優勝を果たします!
引用元:スポニチ
その際の阿炎関のコメントは…
今場所は相撲を取れる喜び、そういうものも学ばせてもらった場所
引用元:日刊スポーツ
以前の阿炎関とは全く人が変わったような素晴らしいコメントですね。
以降も、阿炎関の快進撃は止まりません。
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2021年5月場所(幕下):全勝優勝→十両に復帰を確実にする
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2021年7月場所(十両):勝ち越し→幕内(前頭)復帰を確実にする
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2021年11月場所(前頭):勝ち越し&優勝争い
【2021阿炎】運命の11月場所
この11月場所では、初日に白星を飾り、謹慎復帰後初となる懸賞金を獲得しました。
その際の阿炎のコメント
親族には、渡したいと思っています。
引用元:スポーツ報知
この時点では、まだ妻子とは別居しており、11月場所が始まる前には、
幕内で勝ち越して自分の中でよしっ、と思ったときに胸を張って、一緒に住めるかなと思った
引用元:日刊スポーツ
と語っていました。
さらにこの場所では、19年11月以来の幕内での勝ち越し&優勝争いに加わわる活躍を見せたため、敢闘賞を受賞します(自身3度目)。
引用元:JIJI.COM
引退寸前まで追い込まれた不祥事から一気に巻き返した阿炎関
まだ自分では変われたのは分かっていないですが、相撲と向き合い、家族を大事にしてきた。変われたかなと思います。
引用元:日刊スポーツ
【2022阿炎】番付、自己最高位!
2022年1月場所(前頭)では、早速千秋楽まで優勝争いに加わり、自身初の殊勲賞を獲得します。
そして、2022年の3月場所は番付ではなんと自己最高位の西関脇で出場を果たしました!
三役経験者が幕下以下に陥落してから三役に復帰したのは昭和以降5人目。
引用元:日刊スポーツ
その新関脇昇進会見では「入門してからずっと師匠を超えるのが夢だった」と語った阿炎関。
引用元:Twitter
次期大関候補として名が上がる中、
あまり心境は変わらず、ここが最後の番付ではないのでしっかり上を見つつ、自分も見ながら進んでいきたい。
引用元:日刊スポーツ
謙虚ながらもとても前向きな気持ちを述べていますね。
そんな阿炎関の姿を見てきたファンの方々は…
阿炎関の復活にみなさん大喜びですね!
ちなみに、奥さん&娘さんとの同居については、現在物件を探しているところだそうです!
阿炎プロフィール
引用元:オモシロゴト
名前:阿炎政虎(あびまさとら)
本名:堀切洸助(ほりきりこうすけ)
生年月日:1994年5月4日
出身地:埼玉県越谷市
部屋名:錣山部屋
相撲へのきっかけは、幼少期に太っていたことからだったそうです。
そこから猛練習をし、高校3年生で出場した大会では個人戦で3位と実力を見せつけます。
性格は、角界では異例のおしゃべり好きで『ビックマウス』と呼ばれるほど。
何かと不祥事はあったものの、とてもいい成績なので今後の活躍にはおおいに期待できますね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、阿炎さんのヤバイエピソードから快進撃までをご紹介しました。
これからも心技体すべてにおいて強い力士になっていってほしいですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。