千秋楽の23日、長野県出身の関脇・御嶽海が結びの一番で横綱・照ノ富士を寄り切りで破り、令和元年・秋場所以来となる3回目の優勝を果たし、大関昇進を決めました。
歴代最多の幕内通算1093勝で、優勝は歴代最多の45度の成績を収め、昨年引退した白鵬並の強さを持っていると話題となっています。
今回は、御嶽海の成績を過去から現在まで時系列で紹介したいと思います。
目次
【御嶽海】プロフィール
名前 : 御嶽海久司 (みたけうみひさし)
本名 : 大道久司 (おおみちひさし)
生年月日 : 平成4年12月25日
出身地 : 長野県木曽郡上松町
所属部屋 : 出羽海
身長 : 180センチ
御嶽海という四股名の由来は、地元上松町から望める御嶽山に出羽海部屋の海をつけたそうです。
御嶽海の御嶽は本来「おんたけ」と読んでいましたが、2014年御嶽山噴火による被災者への配慮から「みたけ」とされたそうです。
では、相撲を始めるきっかけと合わせてこれまでの成績を紹介したいと思います。
【御嶽海】これまでの成績
小学校1年生の頃から相撲をはじめ、現在の活躍に至るまでの成績を振り返りましょう。
【御嶽海】角界するまで
小学1年のとき初めて挑戦した相撲で、自分より体の小さな相手に負けてしまったことをきかけに相撲を始めました。
相撲の少年クラブに入り、相撲一筋の人生がスタートしました。
小学5年生で全日本小学生相撲優勝大会で2位となりました。
中学3年生で全国大会ベスト8という成績を残しています。
高校3年生で国体少年の部で3位という成績を残し、東洋大学法学部企業法学科に進学へ進学しました。
大学進学時に、相撲部屋へ見学にも行ったようですが厳しさにおそれ、その時に大相撲入りは考えなかったようです。
しかし、大学の相撲部の勧誘を受け、相撲部に入部しました。
大学時代は力強い突き押しを武器に個人タイトル15冠を達成し、4年の11月に学生横綱となり、12月にアマチュア横綱となりました。
大学卒業後も大相撲入りはせず、和歌山県庁への就職が内定していました。
しかし、大学の相撲部の監督の知人から部屋を紹介され、熱く説得されたことで入門を決意しました。
角界後の成績
2015年2月12日出羽海部屋へ入門し、同年3月場所でデビューしました。
それでは、2015年〜2021年の成績を振り返りましょう。
2015年は7月場所で優勝
2015年の成績
- 3月場所 ー 幕下付出(6勝1敗)
- 5月場所 ー 東幕下3枚目(6勝1敗)
- 7月場所 ー 西十両12枚目(11勝4敗)優勝
- 9月場所 ー 西十両5枚目(12勝3敗)
- 11月場所 ー 西前頭11枚目(8勝7敗)
3月・5月場所と好成績を残し、7月場所で新十両昇進が決定しました。
2場所で十両昇進を決めるのは、御嶽海で11人目とのことで、すごく貴重な成績ということが分かります。
2016年は敢闘賞を受賞
2016年の成績
- 1月場所 ー 西前頭10枚目(5勝8敗2引)
- 3月場所 ー 西前頭13枚目(10勝5敗)
- 5月場所 ー 西前頭8枚目(11勝4敗)
- 7月場所 ー 東前頭1枚目(5勝10敗)
- 9月場所 ー 西前頭5枚目(10勝5敗)
- 11月場所 ー 東小結(6勝9敗)
入門丸1年にして、3月場所では初めて勝ち越しを逃してしまいました。
5月場所では敢闘賞を受賞し、11月場所では新三役となり小結に昇進しました。
長野県出身力士としては1932年春場所の高登以来84年ぶり・出羽海部屋では2005年9月場所の普天皇以来11年ぶり・東洋大学として初めての新三役となりました。
しかし、成績は負け越しとなり、三役の座からは陥落しました。
2017年は西関脇に昇進
2017年の成績
- 1月場所 ー 西前頭1枚目(11勝4敗)
- 3月場所 ー 東小結(9勝6敗)
- 5月場所 ー 東小結(8勝7敗)
- 7月場所 ー 西関脇(9勝6敗)
- 9月場所 ー 東関脇(8勝7敗)
- 11月場所 ー 東小結(6勝9敗)
1月場所初日から3横綱・4大関との接戦が続きましたが、2つの金星を含む11勝4敗という成績を残しました。
このとき初の技能賞も獲得し、5月場所では殊勲賞を受賞しました。
7月場所では西関脇に昇進し、長野県出身の新関脇は高登以来84年ぶりだと盛り上がりました。
稀勢の里を破り、自己最多となる46本の懸賞金を獲得しました。
また、白鵬に勝利し記録達成を阻止したことも有名です。
2018年は千秋楽で初優勝
2018年の成績
- 1月場所 ー 東関脇(8勝7敗)
- 3月場所 ー 東関脇(7勝8敗)
- 5月場所 ー 東小結(9勝6敗)
- 7月場所 ー 西関脇(13勝2敗)
- 9月場所 ー 東関脇(9勝6敗)
- 11月場所 ー 東関脇(7勝8敗)
7月場所では、平幕の栃煌山を降し13勝1敗とし、千秋楽を待たずに初優勝を決めました。
また、技能賞・殊勲賞を受賞しました。
平成生まれの優勝は2015年夏場所を関脇で制した照ノ富士以来2人目、日本出身力士としては初となりました。
2019年は殊勲賞を受賞
2019年の成績
- 1月場所 ー 西小結(8勝4敗3休)
- 3月場所 ー 東小結(7勝8敗)
- 5月場所 ー 西小結(9勝6敗)
- 7月場所 ー 東関脇(9勝6敗)
- 9月場所 ー 東関脇(12勝3敗)
- 11月場所 ー 東関脇(9勝6敗)
1月場所では殊勲賞を受賞しました。
7月場所では、12勝3敗で並んだ関脇貴景勝との優勝決定戦で快勝しました。
2020年は惜しくも大関を逃す
2020年の成績
- 1月場所 ー 西前頭2枚目(7勝8敗)
- 3月場所 ー 西前頭3枚目(10勝5敗)
- 5月場所 ー 西関脇 コロナ感染症により開催中止
- 7月場所 ー 西関脇(11勝4敗)
- 9月場所 ー 西関脇(9勝7敗)
- 11月場所 ー 東関脇(7勝8敗)
これまでの成績から大関候補と注目を浴びていましたが、三役の地位では連続2桁白星がなく足踏みを続けている状態でした。
7月場所では、殊勲賞を受賞しました。
2021年は大関昇進へ挑む
2021年の成績
- 1月場所 ー 西小結(9勝6敗)
- 3月場所 ー 西小結(8勝7敗)
- 5月場所 ー 東小結(10勝5敗)
- 7月場所 ー 関脇(8勝7敗)
- 9月場所 ー 関脇(9勝6敗)
- 11月場所 ー 関脇(11勝4敗)
2021年の年間最多勝に輝いた照ノ富士に次いで2位という成績でした。
11月場所で4年ぶりに勝ち越しを決め、その時11勝を挙げています。
そのため、2022年再度大関昇進に挑む形となりました。
【御嶽海】2022年は大関昇進が確定!
そして2022年ついに!大関昇進します。
<新大関!御嶽海>
鯛を持つ御嶽海。#sumo #相撲 #新大関 #御嶽海 pic.twitter.com/asfbv8wk73
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 26, 2022
御嶽海の大関昇進決定を伝える号外を発行しました。#御嶽海 #大相撲 pic.twitter.com/d7WIMkyF4A
— 信濃毎日新聞デジタル (@shinmaiweb) January 26, 2022
勝負の年となった2022年1月場所の成績は、関脇13勝2敗という勝敗で、結びの一番で横綱 照ノ富士を破り、2019年秋場所以来となる3回目の優勝を果たしました。
https://twitter.com/mCXWWfvPop64Urb/status/1486155290026283010?s=20&t=XqKfsrxVV2lYKO71TZMUYA
この結果により、日本相撲協会は場所後に大関昇進に向けた臨時の理事会を開催することになり、御嶽海の大関昇進が確実となりました。
【御嶽海】元横綱・白鵬との戦い 白鵬からの祝福
2017年白鵬に最後の黒星をつけ、その後大関候補としてずっと名が挙がっていました。
白鵬はモンゴル・ウランバートル出身で、第69代の横綱として大活躍をしました。
その生涯戦歴は1187勝247敗となり、強さを見せつけていました。
2021年12月には、「幕内優勝の最多回数(45回)」「横綱在位の最長期間(84場所)」など、5つの記録がギネス世界記録に認定されています。
そんな白鵬からも、今回の大関昇進についてTwitterで祝福をしています。
これを見ても、白鵬は御嶽海を気にかけてることが分かりますね。
これは、御嶽海の強さが物語ってるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、御嶽海のこれまでの成績をまとめ、短期間で大関昇進へと向かった流れを紹介しました。
また、白鵬並の強さを持っており、今後の活躍が期待されていることが分かりました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。